2012年ベスト、本

book

 
- ジャン=リュック・ゴダール/映画史(全) (ちくま学芸文庫)
- トマス・ピンチョン/逆光 (新潮社)
- 柴崎友香/わたしがいなかった街で (新潮社)
- 保坂和志/カフカ式練習帳 (文藝春秋)
- ロベルト・ボラーニョ/野生の探偵たち (白水社エクス・リブリス)
- ウラジーミル・ソローキン/青い脂 (河出書房新社)
- ネヴィル・シュート/渚にて (創元SF文庫)
- オラシオ・カステジャーノス・モヤ/無分別 (白水社エクス・リブリス)

 

2012年に読んだ本を10冊、と思ったのだけどたった28冊しか読んでおらず、そこから10を無理に選んでも、というところで特によかったものを選んだら8冊、と思ったらピンチョンとボラーニョが上下なので合わせたら10冊ということでいいんじゃないか、という8冊というか10冊。だいたい読んだ順。

読みきっていないからここには挙げていないけれど、他には蓮實重彦『映画時評2009-2011』には相変わらず強い刺激を受け、『ele-king vol.7』では現在のノイズ/ドローンを巡る言説やインタビューを興味深く読ませてもらった。

それにしたって一年で28冊とはあまりに少なく、2011年が46冊だったことを考えると大きな退行と言える。多く読めばいいというものではないなんていうことは重々に承知しながらも、多くのまだ見ぬ書物に、そこで描き出される世界に触れたい欲求ばかりが先走る。今年はせめて50冊は。そしてその中にボラーニョの『2666』が入ればなおのこと。

 


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